企業の目的は何ですか?
モノやサービスを提供することでしょうか?
違います。
利益を上げることでしょうか?
惜しいですが違います。
企業のあるべき目的は「お金を稼ぐこと」です。
利益を上げることと何が違うのでしょうか?
よく耳にする「キャッシュフロー」とは何でしょうか?
文字通りキャッシュ(お金)のフロー(流れ)です。
「お金を稼ぐこと」はキャッシュフローを最大化することです。
「利益は出ているのにお金がない」という経営者の皆様がたくさんおられます。
なぜ利益とキャッシュは一致しないのでしょうか?
すべての売上が現金で入ってきて、仕入れの都度売れており、経費をすべて発生の都度支払っていれば、利益=キャッシュになります。
利益=キャッシュにならないのには、いくつかの制約あるからです。
たとえば…
1,000円で商品を仕入れてうち100円相当を120円で売りました。
利益=売上120円-(仕入1,000円-在庫900円)=20円
キャッシュ=売上120円-仕入1,000円=-880円
20円の利益が出ているのにお金は880円出ていっています。
これが制約のひとつ、在庫です。
このほかに制約となる代表的なものとしては、
売掛金の発生・・・利益にはなるが、キャッシュにはなっていない
在庫・・・利益の減少にはならないが、キャッシュは出ていく
借入金の返済・・・利益の減少にはならないが、キャッシュは出ていく
などなどです。
企業の目的が「お金を稼ぐこと」にあるのであれば、利益の管理よりもキャッシュの管理をしなければなりません。
それは利益を示すための試算表をただ見ただけではわかりません。
キャッシュの管理をするポイントは2つです。
キャッシュの管理にスピードが必要な訳は、キャッシュは常に動いているため、古い(遅い)情報はすぐに陳腐化してしまうからです。
スピードを上げるためにはどうしたらよいのでしょうか?
会社の規模に応じて、出来得る限り自社で経理を完結することです。領収書や書類を一切合切会計事務所に渡して、「よろしく頼むよ」 では試算表の作成にも時間がかかりスピードを上げるのは困難です。自社で経理を行うことは確かに手間はかかりますが、会社にとって 有用になることは言うまでもありません。
2つ目のポイントとなる制約を少なくすることは、一朝一夕に実行することは難しいといえます。しかし、常に制約を理解し、意識している経営者とそうでない経営者では歴然とした差が生じてきます。常に自社の数字に気を配り、自社の制約はどこにあるのかを分析しましょう。
企業の目的である「お金を稼ぐこと」を達成するために、キャッシュの管理をお手伝いします。
スピードを上げるために経理の合理化をし、より正確でタイムリーな情報を作成するためのアドバイスをします。スピードをより高めるためにインターネットやメール使ったデータのやり取りができる環境を整えています。
また、経営者の皆様が「制約」を理解するために、タイムリーな情報をもとに試算表を分析し、キャッシュフローについての解説をします。いわゆる「資金繰り」を改善するために、金融機関にどう対処したらよいかを一緒に考えていきます。
簡単ではありますが、以上が内海会計事務所の考え方です。
「キャッシュフロー経営」「資金繰りの改善」「経理のスピードアップ」などに興味をお持ちの方は、お気軽に当事務所までお問い合わせください。